鋼板の製造、販売、運搬を行う当社グループのコア事業です。中部鋼鈑グループの3社が携わっております。
中部鋼鈑早わかり
中部鋼鈑の基礎情報をわかりやすくご紹介します。
中部鋼鈑の企業活動
中部鋼鈑は、1950年に東海地区最初の鋼板メーカーとして創業し、一貫して厚板生産に携わってきました。
当社は「資源リサイクル」による鉄づくりを原点とし、環境保全、環境負荷の低減に積極的に取り組み、人と地球にやさしい企業として、環境保護、地域社会の持続的発展に貢献しております。
厚板について
鉄鋼製品のうち板状の製品である「鋼板」のうち、厚み6mm以上のものを「厚板」と呼びます。厚板は主に高炉メーカーで製造する製品であり、寸法精度、構造物を維持するための強度、溶接しやすい特性、粘り強さを表す靱性など、様々な性能が求められます。
厚板の様々な用途
中部鋼鈑は、産業機械・建設機械、土木・建築物など、様々な分野で社会のインフラを支えています。
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産業機械
フォークリフトの車体フレーム、射出成形機など機械のフレームなど
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建設機械
パワーショベルのアームや車体のフレームなど
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鉄道車両
強度が必要な台車のフレーム
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建築物件
商業施設、オフィスビル、物流施設など
中部鋼鈑グループの事業分野
中部鋼鈑グループは鉄鋼、エンジニアリング、物流、レンタルの4つの事業を展開しております。
生産設備、搬送装置などの設計・製作・据付・修理を行う事業です。中部鋼鈑の関連会社である、「明徳産業」が携わっております。
当社設備のメンテナンスも行う、明徳産業の整備場
薬品や塗料、引火性の液体など、企業での保管量に制限がある「危険物」の入庫・保管・出荷管理を行う事業です。中部鋼鈑の関連会社である、「シーケー物流」が携わっております。
危険物保管倉庫の7棟目
高性能グリスフィルターのレンタル、厨房のトータルメンテナンスを行う事業と大型看板・サインの製作・設置を行うアド事業を展開しており、中部鋼鈑の関連会社である、「シーケークリーンアド」が携わっております。
グリスフィルター洗浄工場内の作業風景
中部鋼鈑の特徴
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環境に配慮した原料の活用
中部鋼鈑が使用する鉄スクラップはほぼ100%日本国内で調達されるものであり、資源の少ない日本において限りある資源の有効活用に努めております。
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循環型社会構築に寄与する操業形態
原料として納入された鉄スクラップは、当社で下図の工程を経て厚板製品となります。厚板製品は高層ビルの柱や梁などにも使用されますが、40~50年が経過して寿命を迎えたビルは解体されます。その時に発生した建築廃材は鉄スクラップとして再び当社の原料となります。このように中部鋼鈑の製造プロセスは資源リサイクルに直結し、循環型社会の実現に貢献しています。
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電気炉による厚板製造の強み
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柔軟な生産形態
操業に小回りが利く電気炉の特徴を活かし、中部鋼鈑は様々な種類の製品の小ロット受注契約に対応しております。また、製造した厚板は陸上で輸送するため、短納期・柔軟な納期でお客様の元へお届けすることができます。
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コンパクトで効率的な工場レイアウト
製鋼工程ー圧延工程が直結している製造プロセス(DHCR)により、製造工程で消費する熱エネルギーを削減し省エネへとつなげております。
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厚板が製品であることによるメリット
鉄鋼製品の中でも用途が多岐にわたるため、特定の分野の好不況が当社業績に与える影響が分散されます。
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業績
連結業績の推移をご紹介します。
- 売上高
- 営業利益
- 経常利益
- 親会社株主に帰属する当期純利益
株主の皆さまへの還元
株主還元についての考え方
中部鋼鈑の配当につきましては、安定的に実施することに意を払いつつ、当社グループの業績に見合った弾力的な配当を行うこととしております。
配当金額については、企業価値の向上のための設備投資の実施、自己資本の充実などを総合的に勘案し決定しております。
上記方針に基づき、24中期経営計画(2024年度~2026年度)の期間中は、DOE(自己資本配当率)3.5%を目途に配当を行います。