約7万坪という広大な敷地の中にある、
大小無数の電気設備・電気機器。
その一つひとつに、私たち電気チームの気持ちが
込められています。
「構内の安全は自分にかかっている」
「この電気設備は私が導入した」
メンバーは電気のプロフェッショナルとしての
プライドを持って、日々、業務にあたっています。
鉄鋼業は装置産業と言われるほど、事業において機械設備が果たす役割は重要であり、また大小さまざまな機械設備があります。
電気がなければ当然、それらは動きません。
特に電炉厚板メーカーである当社は、国内有数の200トン電気炉、鋼塊(スラブ)を造る連続鋳造機、厚鋼板※1に延ばす四重圧延機といった巨大な機械を稼働させるため、特別高圧受電が必要であり、構内には広大な受電所があります。
そこでは電力会社から供給された15万ボルトの電圧を用途に合った電圧に変電し、各工場や事務所へ配電しています。
広さ3,800㎡、15万ボルトを扱う受電所。
第二種電気主任技術者の資格を持つスタッフが責任を持って維持管理・更新を行っています。
製鋼工場、圧延工場には、それぞれ各所に電気室があります。
機械設備を制御するための重要な施設です。
国内最大級の電気炉では600ボルト、60,000アンペアを使用してアークを発生させます。
その熱で鉄スクラップを溶かし、約1,600℃の溶鋼にします。
四重圧延機では3,000ボルト、740アンペアを使用して鋼塊(スラブ)を薄く延ばします。
電気チームはスタッフと電気班で構成。
主に次のようなミッションがあります。
設備に不具合が生じれば、製品に悪影響を及ぼします。故障すれば、生産ラインが停止します。
「現在稼働している設備を安定稼働させること」、それこそが私たちに課された基本的なミッションです。
そのために、電気班がチェックリストに基づき、日々構内の機械設備を制御する電気機器を点検し必要であれば修理しています。
スタッフの日常業務の1つは、電気班から日々の保守業務について報告を受け、状況に応じて対策を検討すること。
特に故障やトラブルが生じた際には、復旧作業を行った電気班から調査報告を受けて原因究明を進め、今後同様のトラブルが起きないよう対策を講じます。
耐用年数や劣化による老朽代替、故障対応などで電気設備の更新が必要となったときには、スタッフが電気設備導入計画を立案します。
仕様書、設計図や構成図を作成の上、電気設備メーカーに業務委託し、設置・稼働まで監督します。
また、各工場が生産性向上などの取り組みを行うために、
生産設備のソフト面やハード面において更新が必要になる場合があります。
そのようなときも、スタッフは電気面で工場の取り組み実現をサポートします。
どの場面においても、機械担当スタッフや機械整備班、操業する工場側、メーカーと話し合いながら、電気班と一体となってプロジェクトを進めていきます。
電気は目に見えません。
しかし間違いなくそこに存在し、特別高圧を使用する当社では、その制御をひとつ間違えれば社員に危険を及ぼす事態を引き起こします。
私たち電気チームが常日頃から意識していることは、「社員を守ること」「社員を危険にさらさないこと」。
実際に現場で作業する電気班のメンバーも、作業を指示するスタッフも、自分の仕事は人の命を左右するほど重要な業務である、という責任感を持って業務に取り組んでいます。
電気設備導入を立案する。生産設備の制御方法を考える。トラブルの対策を講じる。
そのような業務は、スタッフ業務の中でも特に重要な業務です。
例えば電気設備導入のときには、その目的、誰がどのように扱うのか、
今の設備に対する不満、関連する他の機械設備との関係性などを、
電気班やメーカーと相談しながらプロジェクトを進めていきます。
機械設備を扱う人、工場や会社の未来を思い描きながら、自分のイメージを実現していく。
スタッフの仕事は、そんな魅力とやりがいのある仕事です。
このように、私たち電気チームには重要な使命があります。
そのチームを引っ張るのは、スタッフ。
しかし、入社してすぐに電気班と協力しながら設備導入の計画立案など、できるはずがありません。
入社直後のスタッフに求めること。
それは、日々の業務を大切にこなし、一歩ずつ着実にステップアップしてもらうことです。
失敗することもあります。でも、次に活かせばいい。
まずは会社を知ること、社会を知ること、今何が必要かを考えることが大切。目標はそこから自然と生まれてきます。
未来を見つめて自ら課題を考えて目標を見つけて情熱を持って挑戦していく。
新しいものを作り上げるためにチーム一体となって実行していく。
そういった経験を活かして、いずれは経営側に立ち、どんどん新しい道を見つけて会社の未来を切り開いていく。
チームの一員となり、その使命とプライドを共有してくれる仲間を、私たちは待っています。